飛行機の種類はたくさんありますが、プロのパイロットは飛行機をどのように呼んでいるのかご紹介したいと思います。
飛行機の正式名称はあるかと思いますが、あくまでもプロのパイロットは・・・という事と、自分が乗務していた会社では・・・と言う狭い範囲での呼び方であることをご了承ください。
飛行機のメーカーは世界にたくさんありますが、主なメーカーはエアバスとボーイングで旅客機のほとんどはこの2社で占められている事はご存知の事と思います。
私が所属していた航空会社もほぼボーイングの飛行機が主力で他のメーカーの飛行機はダグラス系の飛行機が数種類、エアバスの飛行機はありませんでした。
ここら辺の飛行機の導入は昔、航空会社1社で簡単に決められることではなく、多分に政治的な思惑が絡んでいたようです。(最近はそれほどでもないと思いますが・・・)
この件は今回のテーマから外れますので割愛します。
それでは本題に入ります。
私はDC8、B747(在来ジャンボ)、B747-400 、B747-8、B777に乗務していましたのでまずは自分が乗務していた飛行機をどう呼んでいたかをご紹介します。
DC8・・・エイト
B747・・・ナナヨン
B747-400・・・ダッシュヨンヒャク
B747-8・・・ダッシュエイト
B777・・・トリプル、もしくはトリプルセブン
どうでしょうか?
結構いい加減ですね(笑)
飛行機には派生機というものがあり、例えばB777 では-200、-200ER、-300、-300ERと言う、いわゆるシリーズがあります。
シリーズの名称はB777の話のなかで区別して呼ばれることはありますが、大枠でトリプルと呼ぶことが多いですね。
ちなみに
-200はダッシュニヒャク
-200ERはダッシュニヒャクイーアール、もしくはイーアール
-300はダッシュサンビャク
-300ERはダッシュサンビャクイーアール、もしくはイーアール
といった呼び方です。
ERはExtended Rangeの略で航続距離が長い国際線用の飛行機です。
乗務しなかった飛行機はこう呼んでいました。
B737・・・ナナサン
B767・・・ナナロク
DC10・・・テン
MD11・・・イレブン
社内で仲間から「今、何乗ってるの?」と聞かれたようなときに答える軽い呼び方ですね。
自分がどう呼んでいたかですので、人によっては若干違う呼び方になっている可能性がありますが、大きく外れていないと思います。
この呼び方は会社が変わればガラッと変わります。
B737・・・ビースリー
B767・・・ビーシックス、またはビーロク
B747・・・ビーフォー
こんな感じで各航空会社では文化の違いというものがあり、会社が変われば呼び方も変わります。
エアバスの飛行機をどう呼んでいるかご紹介します
A320・・・エーサンニーマル、もしくはエーサンビャクニジュウ
A330・・・エーサンサンマル、もしくはエーサンビャククサンジュウ
・・・・
・・・・
エアバス系はこんな感じで最初にA(エー)と付けるのが一般的です。
このように仲間内では特に正式名称にこだわらず軽い呼びやすい言い方をしていることが一般的です。
ちなみに時刻表の機種欄に772とか738とか書かれていますが、この見分け方はご存知でしょうか?
詳しくは時刻表に書かれていますが、簡単に説明すると・・・
772・・・B777-200
B738・・・B737-800
という感じで最後の数字はシリーズを表している事が多いですね。